小型ロボットアームDOBOT Magicianは、USB接続によりPCからもSBCからもコントロールできます。ロボットアームを制御するためのAPIは、共有ライブラリ(DLLもしくはshared object)として用意されているため、プログラミング言語はC++でもPythonでも選択でき、利用の幅が広がります。
ただし、DOBOT社から提供されている共有ライブラリは、Intel系のCPUのもののみです。SBCに多いARM系のCPUでDOBOT Magicianを制御するためには、ソースコードからコンパイルする必要があります。
ここでは、Jetson Nanoを例にとり、DOBOT MagicianをPythonから制御するための環境の整備方法をまとめます。
なお、以降の説明では、執筆時点で最新であるr32.3.1版のOSを前提としています。