Dobot MG400 ー MACアドレスの変更方法 - Physical Computing FAQ& Tutorial

MG400のMACアドレスは工場出荷時に全て同じ値に設定されております。複数台連携時には、IPアドレスだけでなく、MACアドレスも重複しないよう変更しておく必要があります。

本稿ではMG400のMACアドレスの変更方法を記載しています。

内容

・MG400のMACアドレス変更を行う準備

MG400は2つのIPアドレスを有します。

※ただし、LAN2のIPアドレスは192.168.1.XXのようにLAN１と同じネットワークセグメントには設定することが出来ません。

MG400の複数台連携を行う場合など、連携する全ての機器を同一のネットワークに置く場合(下図のようにLAN2をハブにつなぐ場合)には、各MG400のLAN2のIPアドレスが重複しないよう、上記GUIにて、それぞれ異なるアドレスを設定してください。

なお、このときにはPC側のIPアドレスも設定を行う必要があります(ここでは192.168.2.83としていますが、他の機器と重複しないように注意して192.168.2.XXとしてください)。設定方法は下記の記事内「・PCの設定」の項目に記載しております。

Dobot MG400 ― セットアップガイド

ネットワークケーブルで接続を行った後、IPスキャナーを使用してデバイス(MG400、PC)がオンラインであることを確認してください。ここではAdvanced ip scannerというツールを使用しています。

Advanced ip scannerを使用する場合、デバイス名(MG400の場合は設定したIPアドレスが表示されます)の左側にアイコンが表示されていれば、デバイスはオンラインになっています。

このとき、MACアドレスがResultsの一番右の列に表示されます。

デバイス(MG400、PC)がオンラインであることを確認出来たら、MG400のIPアドレスにpingの送信テストを行い、接続ができることを確認してください。

準備

上記のリンクより、必要なツールをPC(図中の192.168.2.83のPC)にダウンロードして、解凍してください。

Step1

PC(図中の192.168.2.83のPC)上でmac_burnフォルダを開き、mac_ip.batファイルをダブルクリックしてください。

Step2

MACアドレスを変更したいMG400のIPアドレスを入力し、エンターキーを押してください。

Step3

SNの入力を求められますが、ここでは”666“と入力し、エンターキーを押してください。

Step4

製品の機種の入力を求められますが、ここでは”777“と入力し、エンターキーを押してください。

Step5

他に記録事項があるか聞かれますが、ここでは”888“と入力し、エンターキーを押してください。

Step6

“Store key in cache?”とメッセージが表示されますので、”y”と入力して、エンターキーを押してください。

MACアドレスが表示され、カウントダウンが始まりますのでしばらくお待ちください。

カウントダウンが終了し、変更結果が表示されたら“Ctrl+C”または閉じるボタンでウィンドウを閉じてください。

mac_ip.bat実行後、IPスキャナーで確認すると、各MG400にそれぞれ異なるMACアドレスが割り振られていることが確認できます。

・MACアドレス変更前

・MACアドレス変更後

MACアドレスは16進数で表現され、mac_ip.batを実行する度に1ずつ追加されていきます。画像はIPアドレスが192.168.2.5、192.168.2.7のMG400に対しそれぞれ異なる回数だけmac_ip.batを実行した例です。

MG400を複数台連携する場合、ロボットごとに各々違う回数だけmac_ip.batを実行し、IPアドレスが重複しないようにしてください。

ファイルパスに日本語やスペースが含まれている場合、変更に失敗することがございます。うまく操作ができない場合、ファイルパスをご確認ください。

その他にもご不明な点がございましたら、dobot@techshare.co.jpまでお問合せください。