MG400は、制御ソフトウェアDobotStudio2020を使用することで、ティーチアンドプレイバック、Blockly、スクリプトによる制御を行うことができます。
本稿では、MG400の設置からDobotStudio2020に接続するまでの方法をご案内します。
この動画には、初回起動時に必要なPCの設定が含まれていません。本稿を参考に、必ずIPアドレスの設定を行ってください。
内容
環境
これらの手順は下記のバージョンでのセットアップ手順となっております。セットアップを行う前に使用環境をご確認ください。
OS: Windows 10
ソフトウェア: DobotStudio2020 v1.3.0、v1.5.0
使用製品: MG400 (本体基台背面側、上部のシールに記載されている生産時期2021.03のモデル)
セットアップ方法
手順
・本体の準備
Step1
MG400の基台を使用する台に4本のM5ネジで固定します。
Step2
次の画像に従って、必要なケーブルを接続します。
①安全停止ボタンを接続します。
②電源ケーブルでコンセントと接続します。
③イーサネットケーブルでPCと接続します。
④電源をONにしてください。
ランプが白色に点滅している時は起動中です。
ランプが赤色に点灯している場合はアームが可動域外にある、または非常停止ボタンが押されている可能性があります。アームの関節のロックはハンドティーチングボタン(アームにある白いボタン)を一度押すと解除され、アームを自由に動かすことができるようになります。再度押すとロックがかかります。非常停止状態は非常停止ボタンの赤いボタンを右方向に回転させることで、解除することができます。
・PCの設定
Step1
スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。
Step2
“ネットワークとインターネット”を選択し、”イーサネット”から、”アダプターのオプションを変更する”を選択してください。
Step3
MG400を接続しているイーサネットのショートカットアイコンを右クリックし、”プロパティ”を選択してください。
Step4
項目の中から”インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)”をクリックし、プロパティを開いてください。
Step5
“次のIPアドレスを使う”にチェックを入れ、IPアドレスを”192.168.1.10″に、サブネット マスクを”255.255.255.0″に設定し、”OK”をクリックしてください。
※ここでは、PCのIPアドレスが同じネットワークセグメント上で競合しないように、MG400と異なったIPアドレスを設定する必要があります。MG400のデフォルトのIPアドレスは192.168.1.6ですので、SCStudioを使用する際など接続先の選択が必要な場合には192.168.1.6を選択してください。
・DobotStudio2020との接続
Step1
下記リンクよりDobotStudio2020をダウンロードしてください。
Step2
ダウンロードしたインストーラを起動し、案内に従ってインストールを行ってください。
Step3
DobotStudio2020を起動し、下図の部分をクリックしてください。この時、”dobotstudio2020″と”dobotlink”でファイアウォールによる警告が表示される場合がありますが、許可をしてください。
Step4
電源の入ったMG400が接続されている時、DobotStudio2020はMG400を自動で検出します。下図の位置に表示されるので”Connect”をクリックしてください。
・言語設定の変更方法
DobotStudio2020は、言語がデフォルトで英語に設定されています。メニューアイコン > “Language” > “日本語”を選択することによって言語設定を日本語に変更することができます。
セットアップは以上で完了です。さっそく動かしてみましょう!
接続ができない時は・・・
上記の手順でMG400がDobouStudio2020に接続できない場合、次の手順に従って、設定を行ってください。
・Windowsのネットワーク環境の設定
Step1
スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。
Step2
“ネットワークとインターネット”を選択し、VPNやプロキシの設定をオフにしてください。secure DNSは使用しません。
・プロジェクトファイルにアクセスする
Step1
“Windowsキー+R”のショートカットキーを用いて、”ファイル名を指定して実行”を開いてください。
Step2
名前に”net use \\192.168.1.6 “dobot” /user:”root””と入力し、Shift+Ctrl+Enterキーで実行してください。
・SMB1.0の有効化
Step1
検索ボックスに”cmd”と入力し、コマンドプロンプトの”管理者として実行”をクリックしてください。
Step2
次のコマンドを入力し、エンターキーを押してください。
sc.exe qc lanmanworkstation
・DEPENDENCIESにMRxSmb10の表示がある場合、この設定は既に完了しています。他の項目の確認を行ってください。
・DEPENDENCIESにMRxSmb10の表示がない場合、下記のStep3・4を行ってください。
Step3
次のコマンドを入力し、エンターキーを押してください。
sc.exe config lanmanworkstation depend= bowser/MRxSmb10/MRxSmb20/NSI
続けて次のコマンドを入力し、エンターキーを押してください。
sc.exe config mrxsmb10 start= auto
Step4
Windowsを再起動してください。
・Windowsファイアウォールのアプリケーション許可設定
Step1
スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。
Step2
検索バーに”Windows Defender ファイアウォール”と入力し、一致する設定メニューを選択してください。
Step3
“Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可”を選択してください。
Step4
“設定の変更”をクリックしてください。項目をスクロールして”dobotStudio2020″と”dobotlink”のチェックボックスをすべてチェックすることにより、プライベートとパブリックの両方を許可してください。
Step5
“OK”をクリックして設定を保存してください。
・MG400コントローラファームウェアのアップデート
2021年11月5日現在、DoboStudio2020 v1.5.0においてコントローラファームウェアがv1.5.4.0より前のバージョンのMG400と接続できない問題が発生しています。
SCStudioまたは以前のバージョンのDobotStudio2020を使用してMG400のコントローラファームウェアをアップデートしてください。
DobotStudio2020(View historical versionsをクリックしてv1.3.0をダウンロードしてください)
アップデートに必要なファイルはこちらからダウンロードしてください。
操作手順
・SCStudioをご使用の場合
Step1
SCStudioを起動し、タイトルバー右部の▽マークから”IP setting”を開いてください。
Step2
IPアドレスを192.168.1.6に設定し、”OK”をクリックしてください。
Step3
MG400との接続に成功すると設定項目が表示されるので、こちらから”Controller Setting”を選択してください。
Step4
ダウンロードした.tar.gzファイルを選択し、”Import”をクリックしてください。
Step5
リブートを行うよう通知が表示されたらMG400の再起動を行ってください。
・DobotStudio2020をご使用の場合
Step1
DobotStudio2020を起動し、MG400が検出されたら”Connect”をクリックしてください。
Step2
メニューアイコン>Setting>Firmware Updateからダウンロードした.tar.gzファイルを選択し、アップデートを行ってください。
Step3
アップデートの完了通知がされたらMG400の再起動を行ってください。
サーボのアップデートを行うよう通知が表示される場合がございますが、現在アップデートに失敗するトラブルが発生しています。ここではキャンセルをクリックしてください。
また、アップデート直後に通信エラーが表示される場合がございます。この場合、アップデートは正常に完了していますので、再起動しファームウェアバージョンがv1.5.5.0になっていることをご確認ください。
上記の設定を行っても接続できない場合
上記の手順に従って設定を行っても接続できない場合、個別に対処法のご案内を行っております。各手順にてお客様が実際に設定を行った際のスクリーンショットをご用意いただき、下記のメールアドレスにご連絡ください。