USB Serial接続に加えてDOBOT M1はネットワーク接続でPCから操作することができます。その場合にはファームウェアアップデートやオフライン実行の機能が使用できるようになりとても便利です。しかしUSB Serial接続に比べネットワーク接続をする場合には、少し設定が必要で躓くポイントも多いため、そのため本記事でDobot M1とPCをネットワーク接続するまでの流れをまとめさせて頂きました。
1. ネットワーク接続の方法
Dobot M1とPCをネットワーク接続する場合の構成には直接接続する場合とルーターを介して接続する場合の2つの種類があります。以下にそれぞれの場合での接続までの流れを記載させていただきます。直接接続する場合には1つのPCで1つのM1しか制御できないのですが,ルータを介して接続する場合には1つのPCで複数のM1を制御することが可能です。
1.1 直接接続する場合
ここではDobot M1とPCをネットワークケーブルで直接接続する方法を記載します。
1.まずDobot M1をPCを以下の写真のようにネットワーク接続ケーブルで接続してください。
2.次にPCのIPアドレスを固定します。
OSがWindows 10場合 設定>ネットワークとインターネット>イーサネット>アダプターのオプションを変更する へ移動しイーサ接続を右クリックしプロパティーを開きます。
プロパティ内のインターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択します。
以下の写真のようにIPアドレスを192.168.1.33などに固定し,OKを押すとIPが固定されると思います。
PCに設定したipアドレスを確認する場合はコマンドプロンプトからipconfigというコマンドで確認できます。
3.最後にM1のIPアドレスを設定しM1 Studioと接続します。
PCのIPが固定できたら,M1 StudioのTools>ForceConfigureIPを開きます。
Force Configure Ipをクリックすると画面左上にM1のIPが表示されます。
ここでConnectボタンをおし,Disconnectに表示が変われば接続成功です。
1.2 ルータを介して接続する場合
次はルータを介してPCとDobot M1を接続する方法を説明します。
1.まず以下の写真のようにDobot M1とPCを同一LAN内に接続します。
2.次にM1のIPアドレスを設定しPCと接続します。
M1 StudioのTools>ForceConfigureIPを開きます。
Force Configure Ipをクリックすると画面左上にM1のIPが表示されます。
※もし複数のDobot M1がLAN内に存在する場合にForceConfigure IPを実行してしまうとすべてのDobot M1のIPアドレスが変更されるため,ForceConfigure IPを実行するときはIPを設定したいDobot M1以外のネットワークケーブルは切断することが推奨されます。他のDobot M1のIPアドレスと現在設定しているDobot M1のIPアドレスが同じになってしまった場合は再度ForceConfigure IPを実行してください。
2. まとめ
説明は以上となります。Dobot M1とPCをネットワーク接続すると、オンライン実行などの機能が使えるようになります。また、遠隔からの接続もできるようになりとても便利です。是非お試しください。
ここまでの手順のどこかで躓いてしまった場合には、下記のメールアドレスまでお問い合わせください。
お問い合わせ : dobot@techshare.co.jp
3. 参考
Dobot M1 User Guide
ダウンロードはこちら