Raspberry Pi用遠隔操作カメラキットの使い方

Raspberry Pi用遠隔操作カメラキット [TSI-Pi-101-W2]  および Raspberry Pi用遠隔操作カメラキット(組立済み) [TSI-Pi-101-WA2] の使い方について

遠隔操作カメラキットには、

  • MIPI接続のカメラ
  • カメラの向きを動かすことが出来るpan-tilt機構(組立てキット、もしくは、組立て済み)
  • ブレッドボード

のみが含まれています。

「これだけで遠隔操作カメラが作成できる」というものではなく、Raspberry Piなどのボードコンピュータと組み合わせて、遠隔操作カメラシステムを作る「部品」としてご利用ください。

また、遠隔操作カメラという特定の使い方に限定したものではなく、創意工夫で使い方を考えて頂くことも可能です。

とはいえ、白紙状態からプログラムを記述したり配線を考えるのも大変ですので、本キットが想定している遠隔操作カメラの一例をご紹介します。

(1)pan-tiltの組立て方法

まず、組立て済みでない商品([TSI-Pi-101-W2])の場合は、プラスチック部品とサーボモータを組み合わせてネジ止めして組み上げて頂く必要があります。
このときの組立て方法は、下記を参照ください。
https://learn.adafruit.com/mini-pan-tilt-kit-assembly

(2)典型的な利用例

Raspberry Piなどと組み合わせることで、この写真のようなカメラを作成することができます。

完成図

Raspberry Piとサーボモータとの配線は、下記のようにしてください。
GPIO23GPIO24をpan-tiltの制御に使っています。

また、プログラムは、下記のページで詳しく述べられているRpi_Cam_Web_Interfaceを使うと、一式揃っているので便利です。
https://elinux.org/RPi-Cam-Web-Interface

・パッケージの取得方法

git clone https://github.com/silvanmelchior/RPi_Cam_Web_Interface

・インストール方法

install.sh を実行

Rpi_Cam_Web_Interfaceは、次の3つのモジュールからなります。

raspimjpeg: カメラから静止画や動画を取得するプログラムです。

servod: サーボモータを制御するドライバです。

httpサーバ、スクリプト類: 遠隔操作カメラをコントロールして撮影画像を表示するwebページの仕組みを提供しています。

なお、この中で、servodモジュールは、コンパイル済みのものが提供されているのですが、そのドライバが最新OSでは動かないため、別途servodをソースコードからコンパイルしなおしてインストールする必要があります。
servodのソースコードはgithubにあります。

・パッケージの取得方法

git clone https://github.com/srcshelton/servoblaster

・インストール方法

make; sudo make install を実行

また、raspimjpegもバイナリ提供です。
もし、ソースコードからコンパイルしたい場合には、次のgithubからソースコードが取得できます。
https://github.com/rpicopter/raspimjpeg

インストール後、PCやスマホなどから、ワイヤレスルータを介してhttpサーバに接続することで、カメラを無線操作できます。

なお、表示にあたっては、Internet Explorerを使うとハングアップしてしまうので、Chromeなどのブラウザを使用してください。

図1

(3)別の例

弊社では試していませんが、遠隔操作カメラキットは、下記の例でも使えそうです。

http://www.instructables.com/id/IoT-Raspberry-Pi-Video-Streamer-and-PanTilt-Camera/

以上

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