こちらは2020年9月にリリースされた、DobotStudio2020の紹介記事です。本稿では新機能となる入出力エイリアス(I/O alias)機能の概要をご紹介いたします。
興味がございましたら、ぜひダウンロードセンター
https://www.dobot.cc/downloadcenter/dobotstudio2020.html#most-download
より入手した上でご体験ください。
どういった機能か
外部機器などインターフェイスの管理において、それぞれの入出力(DI_01など)に対して別名を与える機能です。多数の入出力を管理する際に、制御対象がよりわかりやすくなります。
こちらの機能はTeach & Playbackとblocklyでは共通して扱えるほか、Pythonのスクリプト機能でも利用することができます。
どのように使うか
以降では入出力エイリアスの設定方法を見ていきます。まず、画面右のI/Oメニューを開き、上部のI/O Configurationをクリックします。
入出力それぞれについて入力欄があるので、利用しているデバイスの種別など、判別しやすい名称を入力しておきます。(下図の例ではエアーポンプのON / OFFを行うDO_17に “airpump” 、吸盤の吸い込み / 吐き出しを制御するDO_18に “isBlow” と入力しています。)
必要な入力を終えてSaveをクリックすると、先ほど設定した名称が反映されていることが確認できます。
ここで与えた名称は、動作を指示する際の引数にも表示されます。
下記の例は、Teach & Playback で入出力エイリアスを使用するときのものです。
エアーポンプのON/OFFやエアーの吸い込み/吐き出しの方向を、I/O番号ではなく、エイリアス設定した名称を使って指定することができます。これにより、コードの可読性が向上します。
入出力エイリアス機能の紹介は以上です。公式ページによると、DobotStudio2020ではこのほかの新機能として
- ポイントリスト(Points list)
- ユーザ座標系(User coordinate system)、
ツール座標系(Tool coordinate system) - パレット(pallet)
を挙げています。各機能に分けて紹介記事を作成しておりますので、あわせてご覧ください。