Dobot MOOZ-2 PLUS – キャリブレーション方法

本稿では、3DプリンターDobot MOOZ-2 PLUSのキャリブレーション方法を記載しています。

 

Dobot MOOZ-2 PLUSのセットアップ時に行うキャリブレーションには、レベリング(ノズルとヒートベッドの高さ調整)とゼロ点設定の2つがあります。手動または自動レベリングを行ってからゼロ点設定を行って、セットアップを完了させてください。

MOOZ-2 PLUSのマニュアルについて:
本サイトに記載されているMOOZ2のマニュアルが、MOOZ-2 PLUSのマニュアルと混同されることがあります。MOOZ-2 PLUSのマニュアルについては、公式サイトからダウンロードしてください(英語版のみ)。

なお、マニュアルには自動レベリングの方法は記載されていません。手動レベリングで対応することも可能ですが、自動でレベリングを行いたい場合には下記の手順に従って操作を行ってください。

 

1. レベリング

レベリングには、自分で三点を記録して行う手動レベリングとツールを用いて行う自動レベルの2つの方法があります。どちらか一方を行ってください。

1.1 手動レベリング

ガイドに従って3つの異なる点を記録し、ヒートベッドに平行な平面を定義します。これらの3点は決められた領域に、ノズルを使用して順番に記録します。 キャリブレーションは、初回使用時にのみ設定する必要があります。

手順

Step 1

“Calibrate” > “Manual Level”ボタンを押してください。

Step 2

ヒートベッドの上にA4用紙を置いてください。

Step 3

“Switch Points”ボタンを押します。3点レベリングモードに入ると、ノズルは自動的に点①の真上の位置に移動します。

Step 4

「-Z」ボタンを押してノズルをヒートベッドに近づけ、同時にA4用紙を前後に動かします。 わずかな摩擦で紙が滑る程度の高さでノズルを停止します(この時、ノズルがヒートベッドと近すぎるとフィラメントが詰まる恐れがあり、遠すぎるとフィラメントが固着しません)。

Step 5

“Switch Points”ボタンを押して点①を記録すると、記録成功後、ノズルは自動的に点②の真上に移動します。

Step6

手順4、5と同様にして高さ調整を行い、点②、点③を記録します。チェックボックスボタンを押してレベリングが成功すると、再びホームに戻ります。ゼロ点設定を行ってください。

1.2 自動レベリング

同梱品のオートレベリングモジュールというツールを使用します。下記の同梱品リストを参考にご用意ください。キャリブレーションは、初回使用時にのみ設定する必要があります。

下図のようにスペアパーツと一緒に梱包されています。

今回用いるのはオートレベリングモジュールのみです。

手順

Step 1

“Calibrate” > “Auto Level”ボタンを押してください。

Step 2

オートレベリングモジュールをプリントヘッドの下側の穴に差し込んでください。磁力により固定されます。

出荷時には下図のようにゴム材でカバーがされていますので、取り外す必要があります。ご注意ください。

Step 3

“Next”ボタンを押してください。自動でキャリブレーションが行われます。

Step 4

キャリブレーションが終了したら、オートレベリングモジュールを取り外してください。ゼロ点設定はオートレベリングモジュールを取り外した状態で手動で行う必要があります。

2. ゼロ点設定

ゼロ点は、3Dプリントの開始点であり、初回使用時にのみ設定する必要があります。

手順

Step 1

“Calibrate” > “Zero Seting”ボタンを押してください。

Step 2

ヒートベッドの上にA4用紙を置いてください。

Step 3

「-Z」ボタンを押してノズルをヒートベッドに近づけ、同時にA4用紙を前後に動かします。 わずかな摩擦で紙が滑る程度の高さでノズルを停止します(この時、ノズルがヒートベッドと近すぎるとフィラメントが詰まる恐れがあり、遠すぎるとフィラメントが固着しません)。

Step 4

チェックボックスボタンを押して、ゼロ点の位置を記録してください。再びホームに戻ります。

 

ご不明点等ございましたら、お気軽にdobot@techshare.co.jpまでお問い合わせください。