Tinker OSでは、/etc/X11/xorg.conf.d/20-modesetting.conf を編集することでGUIの解像度や回転などの設定ができます。
以降に具体的な手順をまとめます。
このファイルは、rootの持ち物ですので、編集の際には、sudoを付けてエディタを立ち上げてください。
(1)
/etc/X11/xorg.conf.d/20-modesetting.conf
上記ファイルは、デフォルト状態では、
Section “Device”
Identifier “Rockchip Graphics”
Driver “modesetting”
Option “AccelMethod” “glamor”
Option “DRI” “2”
EndSection
のように、Deviceセクションのみ定義された状態になっています。
(2)
回転表示を指定するのは、Monitorセクション内ですので、ここにMonitorセクションを追加します。
下記は「左90度回転」の例です。
Section “Monitor”
Identifier “Monitor1”
Option “Rotate” “left”
EndSection
上記の”left”の代わりに”right”と記述すると「右90度回転」になります。
また、”inverted”と記述すると、「180度回転」します。
(3)
ただし、このままでは、DeviceとMonitorとが結びつきませんので、Screenセクションも追加して、“Rockchip Graphics”というデバイスを“Monitor1”というモニタに結び付けてやる必要があります。
Section “Screen”
Identifier “Screen1”
Device “Rockchip Graphics”
Monitor “Monitor1”
EndSection
[まとめ]
以上をまとめると、
/etc/X11/xorg.conf.d/20-modesetting.conf ファイルをroot権限で編集して、下記の太字の箇所を追加しrebootすることで、GUI画面を回転させることができます。
Section “Device”
Identifier “Rockchip Graphics”
Driver “modesetting”
Option “AccelMethod” “glamor”
Option “DRI” “2”
EndSection
Section “Monitor”
Identifier “Monitor1”
Option “Rotate” “left” ←右90度回転の場合には “right”、180度回転は”Inverted” にする
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Screen1”
Device “Rockchip Graphics”
Monitor “Monitor1”
EndSection
[補足事項]
なお、タイプミス等で設定に失敗した場合、reboot後も回転しないままGUIが立ち上がるか、もしくは、GUIが立ち上がらず、GUIのログイン画面になります。
CUIのログインは、デフォルト状態では、login: linaro、 Password: linaro です。
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